千葉県印西市の会社員女性(32)が3月、勤務先を出た後に行方不明になった事件で、別居中の夫が、車の購入時に妻の名前を無断で使ったとして逮捕される前の県警の任意の調べに対し、行方不明の当日に「勤務先付近で妻を待ち車に乗せた」という趣旨の話をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、夫が何らかの事情を知っているとみて調べる。
県警によると、有印私文書偽造・同行使などの容疑で逮捕されたのは、茨城県つくば市学園の森2丁目、会社員小野陽(あきら)容疑者(47)。軽乗用車を1月に購入する際、妻の名前を無断で車検証申請書に記入するなどした疑いがある。
印西市内の実家で暮らしていた妻は3月6日、千葉県成田市内の勤務先を出た後、連絡が取れなくなっていた。捜査関係者によると、小野容疑者は県警の任意の調べに対し、この日は1月に購入した軽乗用車で妻が働く会社付近まで行き、会社から出てきた妻を車に乗せたなどと話したという。その後、茨城県内で見つかったこの車の中からは妻の血痕が検出された。
小野容疑者は元群馬県警警察官。妻と子どもの親権を巡ってトラブルになっていたという。(福冨旅史、小木雄太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル